溝の口延伸前の懐かしい大井町線の音景
MDを録音機材として使い始め、昼間の列車だろうが何でも録音していたあの頃。大井町線を利用する用事があったのでしょう。デハ8591で録音した音源が残っていました。 大岡山で目黒線から乗り換えてくる旅客、自由が丘から満員になる車内。盛況な車内の会話を全て取り切るのは無理でしたが、気にならない程度に滅殺してみました。
当時は、大井町線の随所で溝の口延伸に向けて線内の改良工事が行われていました。旗の台や上野毛で発車時にノッチを緩めるのはそのためです。また、保安装置がまだ東急ATSのままでした。よく耳を凝らしてみると二子玉川到着時に「ジリジリジリ」という乾いた音が断続的に聴こえますが、それこそ東急ATSの車警確認音です。今となっては懐かしいものです。
地鉄にも秩父にも嫁がず、静かに車生を終えた8691Fの音をお楽しみください。
地鉄にも秩父にも嫁がず、静かに車生を終えた8691Fの音をお楽しみください。