8642F狙いで運用の下調べもせずに、朝の押上駅で折り返し電車を待っていた私。これ以上待っていると録音タイムを逃してしまうので、次にやってきた列車に乗ろうと思いたったところに入線してきたのがこの車でした。物心がついてビデオカメラを回すようになった頃に初めて撮影したのがこの車だったので、これも何かの縁だったのかもしれません。
乗務員が慌ただしい様子で折り返し作業を整えるとすぐに発車します。どうやら朝ラッシュの遅れを引きずりながら走っていたようです。なんとか遅れを回復したい担当運転士の気迫がハンドル操作音から感じられますね。
しかし、後続車も同じように遅れを引きずっているようで、住吉で車間調整の為の長時間停車を強いられてしまいます。それに追い打ちをかけるかのように、大手町からは営業へ向かうサラリーマンたちのラッシュで車内は満員となってしまいます。スジに載せようと必死に走らせる苦労が、運転士のブレーキの詰め具合からまじまじと伝わってきます。
渋谷からはサラリーマンたちが降りていき、車内は一転してガラガラになります。旅客の流れ方がとてもわかりやすい路線だなと改めて感じ、音鉄にとってはとても有り難いですね。
2021年現在ではホームドアが各駅に設置され、半蔵門線内では発車メロディ化されている同線の懐かしい模様をお楽しみ頂ければと思います。
長津田から中央林間まで