きっかけは”暇つぶし”でした。
別の目的で青春18きっぷを利用して旅行していた時に目的の列車の時刻まで大分時間が空いてしまい、どうせなら今まで乗ったことが無かった高崎地区のローカル線へ乗りに行こうと思い立ったのです。
八王子からむさしの号と高崎線を乗り継いで高崎に到着し、ちょうどいい時間に列車がやってきたのが信越本線でした。
高崎~横川間を往復で録音して暇つぶしを終えた後、いよいよ目的の列車に乗りに行った訳なのですが…その列車の車中で『どうせなら、横川から先にも行ってみたい...というか新潟まで乗り通してみたい。もちろん音を録りながら...』と思い始めていたのです。
そして、年が明けてからいよいよ計画を実行する事となりました。
純粋に信越本線を音で楽しみたい方。
眠れない時や受験勉強のお供に、是非ご活用下さいませ。
~ は じ め に ~
皆さんは信越本線という路線がある事をご存知ですか?
信越本線といえば、鉄道ファンなら誰しもが一度は聞いたことがあるであろう「碓氷峠(うすいとうげ)」や全国的にも珍しい存在となったスイッチバック駅の「二本木」、日本一海に近いであろう駅「青海川」など山あり海ありの色々な景色を見る事が出来る場所を通る路線です。
しかし、98年の北陸新幹線長野開業により特殊区間であった横川~軽井沢間が廃止され、碓氷峠を補助機を付けて登り降りする列車の姿を見る事が出来なくなってしまいました。
また、軽井沢~篠ノ井間もJRから第三セクターの「しなの鉄道」へ経営が移行され、信越本線は高崎~横川間と篠ノ井~新潟間の2区間に分断されることとなったのです。
更には2015年春に北陸新幹線が金沢へ延伸する事に伴い、長野~直江津間も第三セクターへ経営が移行されることが決定しています。
北陸新幹線が完成に近付くと共にどんどん姿を変えていく信越本線。
今思えば、その大部分がJRの路線として残る今冬が信越本線を楽しむ最後のチャンスだったのかなと思ったりします。
((2014年1月現在の各区間の管轄会社))
高崎~横川<29.7km>:JR東日本
横川~軽井沢<19.9km>:ジェイアールバス関東
軽井沢~篠ノ井<65.1km>:しなの鉄道
篠ノ井~新潟<220.6km>:JR東日本
※1.旅客営業便が走る区間のみのキロ数を記載。
※2.碓氷線区間については碓氷バイパス経由便のキロ数を記載。