クリスマスらしい音源を何か出せないかと考えたときに、随分前に録音してそのままになっていた上越線の走行音はどうかと思いたち、MDから引っ張り出してきました。
2008年の3月に18きっぷで訪れた初めての新潟県。
そこはまだ雪がぎっしり積もっていて、川端康成が小説で書いた世界はこういう光景だったのかと初めて目と身体で理解した瞬間でした。私にとっては忘れられない体験です。
ちょうど六日町に用が出来たので、夕方の水上行き(最終前)に長岡駅から乗り込む様子から音源は始まります。
当時はとりあえずレコーダーを回しておけというスタンスで録音しておりましたので、六日町近辺で高校生の帰宅時間にバッティングしてしまいました。それでも気にせずレコーダーを回し続けます。回し続けていた自分に感謝です・・・今となってはもう再録できませんから。
長岡から六日町まではモハ115-1127で録音。ギアの唸り方がいい感じなのですが、謎のきしみ音を拾っています。おそらく台車の軸が動く音。
六日町から越後湯沢まではモハ114-1035で録音。六日町から2つ隣まで高校生の会話を拾っていますが、気にならない程度に編集してみました。
越後湯沢から水上まではクモハ115-1057で録音。確か長岡から乗っていたはずなのですが、六日町から録音に適した環境に化けたのでレコーダーを回し始めたものと記憶しています。
調べてみると、いずれの車両たちもE129系の導入に伴って廃車されていることがわかりました。
白銀の世界の上越国境へ向かっても、このMT54の重々しい音色は聴くことが出来ないと思うと感慨深くなりますね。
115系が国境を目指していた頃の音源を是非お楽しみください。
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