A358号車とA359号車が除籍された直後、関東バスマニア界隈はそれらとは別の事柄で盛り上がっていました。それは久々の助っ人車の登場。過去に五日市街道から中型車が貸し出された事があったようですが、今回は丸山から中型車が助っ人入り。なぜ助っ人車を要請したのかは不明ですが、おそらく新車納入までの繋ぎではという見方が強い模様です。
この日はこの車目当てで早朝のA御殿へ出勤。石神井公園への出庫便や下井草への一番便のいずれとも別の車が入っていたのでしばらく続々と出庫していく様子を観察することにします。
出庫が少し落ち着いた段階で改めて探してみると、大型車が停まっている列の合間に隠れるようにして停まっているD353を発見。幕には下井草の文字が。下井草から阿佐ヶ谷駅へ帰ってきた後に石神井公園への本線へ入るのだろうと推測して、阿佐ヶ谷駅で待つことにします。
時間になって現れたD353をカメラに収め、この時点で半分満足してしまっている自分がいたのですが、音を記録するまでは安心するなかれ。。
数名の旅客を載せたD353は阿佐ヶ谷駅を出発。ふそうエンジンとは違った乾いた大きな音を存分に楽しみます。かつて臨港バスで同じエンジンを積んだBDG-HRはエンジンサウンドが割と籠もっていた印象があるのですが、西工ボディのこの車はとてもクリアにエンジンサウンドが聴こえます。ボディの違いから音の聴こえ方の違いを楽しむのも音バスならではの楽しみ方なのでしょう。
そして視覚でもたっぷり楽しめるのが石神井線。前回のA922で乗車した時間よりも遅い時間のため、道路は通勤ラッシュへ突入していました。特に下石神井坂下までのクランク部分では、4トンワイドの大型車が現れたのにも関わらず、颯爽と交わして進んでいくシーンは感涙モノでした。そんなシーンもあったのだなと想像しながら音をお楽しみ下さい。
● 関東バス 石神井線 阿50系統 石神井公園駅-阿佐ヶ谷駅 A922号車へ乗り換え ●