北陸線だった時代の音源です
特急列車に進路を譲りつつ進む光景も過去のものへ。
福井からの列車で録音中に、私は悩んでいました。乗車していた列車であまり満足の行く録音結果を残せそうにないなと分かっていたからです。ここでまた敦賀に戻って、敦賀発福井行きの終列車の録音に挑むか、それとも別の進路を取るか。そこで下した決断がこの列車に乗車することでした。
特急列車2本から接続を受けて発車する列車ということで、録音位置は発車寸前まで悩みに悩みました。それが音声からもはっきりとお分かりいただけるかと思います。結局、先頭車両の乗務員室直後での録音に落ち着いたのですが、なんだかんだで旅客が集中していたのも先頭車両だったこともあり、録音中は常にサウンドメーカーとの闘いでもありました。とても胃が痛かったです。
丸岡や芦原温泉までの間で金沢から乗車した旅客の半分ほどが下車します。残りの半分はまだ座席で眠りについていたり、まったりとしていたり。『もしかしたら金沢までお付き合いかもしれないな』と思っているうちに加賀温泉へ到着。ここで最速のサンダーバード号ことサンダーバード37号に追い越されます。
もともと福井を遅れ発車していたので、停車時間は普段より短めで、追い越された後にさっと発車。小松を過ぎ、能美根上や美川辺りで眠りについていた旅客達が徐々に目を覚まします。ペア客が多かったこともありヒヤッとしていましたが、ざわつき方が編集可能な範囲内だったこともありなんとかクリア。列車は金沢駅のホームへと滑り込んでいきました。
東京行きの最終と長野行き最終の新幹線への乗り換えが案内される車内放送にもご注目いただき、音源をお楽しみいただければ幸いです。