北陸線だった時代の音源です
武生で珍客に遭遇します
2024年春。ついに北陸新幹線が敦賀までやってきたその日、それまでの使命を終え、地域輸送に特化することとなった旧北陸線の敦賀-金沢間。
関東在住だった私にとって、あまり縁がなかった存在ではありますが、だからこそ18きっぷでの音鉄旅行を始めた頃にたまたま乗車した”北陸線220M列車”で味わった国鉄急行型車両での思い出が脳裏に染み付いています。
社会人になってからは、特急はくたか号と特急北越号の記録を残す為に乗車した北陸線ですが、ローカル列車には220M列車以来全く乗車していませんでした。米原発敦賀行き終列車での521系デビュー時の音源を直近で編集した後だったこともあり、『北陸線が北陸線であるうちに、ローカル列車の記録を残しておこう』と思い立ち、飛び石連休の最終日に敦賀へと降り立ちました。
久しぶりに降り立った敦賀駅には、見慣れない構造物が目の前に鎮座していました。
『これがあの…』
時は確実に流れたのだなと実感した瞬間でした。北陸線の終焉の時は、刻々と迫り来ているのです。この機会を逃すと、もう北陸線を訪れるタイミングがなかったこともあり、いつもよりもレコーダーを握る手に自然と力が入りました。
接近放送が流れ、ミュージックホーンを鳴らしながら車両が入線してくるタイミングから音源は始まります。
先に特急列車に進路を譲ってからの発車。なんとやってきたのは681系しらさぎ編成の臨時サンダーバード号。立ち席も出るほどの盛況な車内から、乗客がどっと降りてきます。この普通列車に乗り換える客とそのまま降車する客はおおよそ半々程度だったかと思います。
もうここで被弾する覚悟をしていたのですが、運が良いことに目立ったサウンドメーカーが来ることなく、座席がぼちぼちと埋まる程度で列車は発車します。
大阪行きのサンダーバード号とすれ違い、早速北陸トンネルへ。ここから武生までは山間部ということもあり、何事もなく過ぎ去っていきました。
武生からはガッツリ市街地へ入ります。ここがおそらく大きな関所だろうと踏んでいたのですが、まさかの珍客が待ち構えていたのです。。
それは...『サロンカーなにわ』。まさかまさかでした。ホームには烏合の衆の如くマニアが居るではありませんか。。
「ここでまさかこれに遭遇するとは…」
と打ちひしがれていたのですが、乗車してきたマニア達は幸いなことに皆単品客。ノイズも編集でどうにかなるレベルのもので済んだのです。。福井までの30分ほどは本当に意外たくなる思いでしたが、周囲に居た方々、本当にありがとうございましたm( _ _)m